2011年6月28日火曜日

明日、渡米し、ゴア・ヴィダルにインタビュー

 明日、6月29日渡米し、6月30日及び7月1日にロサンゼルスにてゴア・ヴィダルにインタビューして来ます。帰国は7月3日になります。インタビューの掲載誌は『映画秘宝』で決定していますが、今日、柳下毅一郎先生の仲介で『新潮』に会見記を書くことが決定致しました。
 一面識もない私のために八方手を尽くして掲載誌を探して下さった柳下毅一郎先生には感謝しても感謝し切れません。
 ベストを尽くして参ります。それではいってきます!

2011年6月20日月曜日

明日発売の『バディ』に「ゴア・ヴィダル ~知られざる同性愛文学の巨匠~」が掲載


 明日、6月21日発売の『バディ』8月号に執筆した「ゴア・ヴィダル ~知られざる同性愛文学の巨匠~」が掲載されます。
 私の記憶が確かならば、日本における活字媒体におけるゴア・ヴィダル紹介記事は今は亡き『月刊プレイボーイ』に掲載されたインタビュー(アメリカ版からの転載。1999年)以来、12年振り。
 掲載誌の性質上、同性愛方面からのアプローチが多くなりましたが、ヴィダルのこれまでの歩み、小説だけではなく、映画関係の代表作も網羅し、ヴィダルとパートナーのハワード・オースティンの愛の物語などが収録された、写真も満載のカラー2Pによる渾身の特集記事なので、ゴア・ヴィダルに興味のある方は是非お読み下さい。
 基本グラビア雑誌の『バディ』なのにこんな硬い記事を載せて戴いて、編集部の皆さんには頭が上がりません。ありがとうございました。

2011年6月18日土曜日

ゴア・ヴィダルとのインタビュー、完全にアポイントメントを取ることに成功

 ゴア・ヴィダルとのインタビュー、完全なアポイントメントを取ることに成功しました。
 6月30日と7月1日にロサンゼルスのゴア・ヴィダルの自宅にてインタビューです。
 私は6月29日に渡米し、時差の関係から6月29日当日にロサンゼルスに到着。7月3日に帰国します。掲載誌も『映画秘宝』に決定し、打ち合わせも既に済ませました。また、文芸誌で1誌、今回の会見に興味を持って下さった雑誌がありますので、現在連絡を待っています。ご期待下さい。

2011年6月16日木曜日

いつの間にかゴア・ヴィダル公式サイトが出来ていた

The OFFICIAL WEBSITE of Gore Vidal

 一体いつの間に……。もちろん、ゴア・ヴィダル本人はPCを操作出来ないので、出版社かエージェントか身近な誰かが作っているんでしょうが、昨日某映画雑誌にゴア・ヴィダルのインタビュー記事の打ち合わせに行った後に、FacebookにこのURLが投下されていたことは驚きでしたね。
 今日のニュースは1956年のゴア・ヴィダルの演劇Visit to a Small Planet(邦題『『ある小惑星への訪問』/ジェリー・ルイス主演による映画の邦題は『底抜け宇宙旅行』)がリバイバルされるというものでした。
 ゴア・ヴィダルとのインタビューは本決まりになっており、私は6月29日に渡米する予定です。乞うご期待!

2011年6月6日月曜日

真の『カリギュラ』が甦る? Trailer for a Remake of Gore Vidal's Caligula

 このショート・フィルムの正式名称はTrailer for a Remake of Gore Vidal's Caligula.1980年、ゴア・ヴィダルが脚本を担当したものの、製作のボブ・グッチョーネや監督のティント・ブラス、主演のマルコム・マクダウェルなどに脚本を改変されてしまった映画『カリギュラ』をゴア・ヴィダル自身がリメイクし、その予告編を作った、という架空の設定の下、作られたジョーク・フィルムで、ヴィダルが審査委員長を務めた2005年のヴェネツィア国際映画祭で発表された。
 超猥雑でかなりアホな内容ですが、ミラ・ジョヴォヴィッチ、ヘレン・ミレン、コートニー・ラヴ、ゴア・ヴィダル自身と超豪華キャストで製作されたものなので、一見の価値あり。脚本はもちろんゴア・ヴィダル。未見の方はどうぞ!

2011年6月5日日曜日

ゴア・ヴィダルへのインタビューにあたっての難点

 ゴア・ヴィダルはその生涯があまりにスキャンダラスなため、未だ文学者からのアカデミックなアプローチが少なく、参考に出来る文学的な先行研究があまり存在しない。これが今回インタビューを前にして質問を作成するにあたって大変苦慮しているところである。政治評論家としての活動があまりにも顕著なため、彼へのインタビューはほとんどが政治絡みの質問で埋め尽くされることが多く、文学的インタビューは少ない。ヴィダルの包括的な伝記としてはニューヨーク市立大学の英文科教授、Fred Kaplan(ヘンリー・ジェイムズ、ディケンズ、トマス・カーライルの伝記で有名)による850ページにも及ぶGore Vidal:A biography(1999)があるが、あまりにヴィダルの伝記的側面に著者が魅了されているため、個々の作品についてはおざなりな論評しか行っていない。
 文学的側面からのアプローチとして最も優れた本は、ヴィダルのLiterary executor(文学遺言人とでも訳せばいいのだろうか)であるジェイ・パリーニ(伝記小説『終着駅―トルストイ最後の旅』が新潮文庫から刊行されている)が編纂したヴィダルに関する文学者達のエッセイを集めたアンソロジー、Gore Vidal:Writer Against The Grain(1992)で、有名どころではイタロ・カルヴィーノが『マイラ』とDuluth、ハロルド・ブルームが『リンカーン』について論じており、ジェイ・パリーニ自身によるゴア・ヴィダルへの文学に関するインタビューも収録されていて、大変参考になるが、ヴィダルを高く評価し、エッセイで何度もヴィダルを論じたアンソニー・バージェスのエッセイ群が含まれていない点で画竜点睛を欠く。
 他にはSusan Baker(ネバダ州立大学英文科教授。専門はフェミニズムとシェイクスピア)とその夫が出版したGore Vidal:A Critical Companion(1997)があるが、従来の批評家の意見に従い、ヴィダルを専ら歴史小説家として論じているので、目新しい発見は何もなかった。
 最近では著名なオーストラリアの政治学者デニス・アルトマン(『ゲイ・アイデンティティ――抑圧と解放』、『グローバル・セックス』が岩波書店から刊行されている)のGore Vidal's America(2005)があるが、これは政治学・社会学の観点からのヴィダルの著作へのアプローチであり、文学的な研究書としてはあまり参考にならなかった。ヴィダルの初期の作品については、J・W・オルドリッジが『ロスト・ジェネレーション以後』(荒地出版社。原著刊行1951)でかなりのページを割いて論じているが、50年代初頭という時代の趨勢もあり、感情的にさえ思えるホモフォビックな批判を繰り返している点が目立つ。
 ゴア・ヴィダルの現在置かれている文学的立場は、彼のライバルであるトルーマン・カポーティが生前置かれていた状況に酷似している。カポーティはあまりにスキャンダラスな人生を歩んだため、生前は文学的評価が低かった。死後、手の平を返したようにアカデミシャンたちに賞賛されたが、ヴィダルにも同じようなことが起こりうるのだろうか。

2011年6月3日金曜日

日本では約10年振りのゴア・ヴィダル紹介記事執筆

『Badi (バディ) 2011年 08月号』(6月21日発売)に掲載される私の記事、「ゴア・ヴィダル ~知られざる同性愛文学の巨匠~」のレイアウトが上がってきました。日本では恐らく約10年振りのゴア・ヴィダル紹介記事です。導入部が非常に難しかったので苦心惨憺したのですが、編集さんに手を加えて戴き、かなり良い出来になったと思います。流石にグラビア誌だけあって、写真も美麗なものばかり。私が指定しなかった写真まで掲載してくれる念の入れ様。『バディ』さんは本当に良い雑誌ですね。またお仕事したいなあ。